未来が過去でできていると知った私
そんなつまんない生き方はしたくないと毎日何かを探していた
そしてふと気づいたのは
私の毎日が同じだったことがないこと
最近は、あまり言いたくはないが1ヶ月経てば仕事も彼氏も変わっていて
友達だって増えていってここ数年新しいことばかり起きていた
私が何事も続かないのは既存のことに関して安心ではなく退屈を感じる人間だったからだとふと気づいた
そうは言っても仕事はしなければいけない
接客業だから来るお客は違えど毎日やることに変わりはない
そんな中で過去を生きないためには何ができるのか
毎日同じ電車に乗って毎日同じ道を歩いて同じ場所に向かう
電車を変える？
無理だ、私はどうやったら電車で座って行けるか1週間試行錯誤して見つけたんだ変えたくない
道を変える？
道を覚えるのが苦手だから割と違う道を通っているけどそれは道に興味がないだけ
職場を変える？
ちょ、まだ2週間しか経ってないよ
そう、自分の行動を変えるのには限界があるのだ
だから私は視点を変えてみた
すると無意識に何も見ていないことがわかった
だからよく躓くのか
って、そうじゃなくて
職場に行くために歩く道
私は今日も仕事だ、今日行ったら休みだ
そんなことしか考えていなかったんだ
だから何も見えていなかった
それが過去
今日はいつもより余裕があって
ゆっくり歩いていた
道に落ちていたゴミを見つけた
拾おうか迷ったが拾っても捨てる場所がないし、手が汚れたら嫌だなとか考えていたら拾わなくて
あ、貢献のチャンスを逃しちゃった
なんて思った
ゴミを見つけてからはキョロキョロして歩いていた
なんだか金木犀の匂いがする気がして
探したけどなくて
そしたら咲いている紫陽花を見つけた
綺麗だったから写真を撮りたかったけど人がいたから辞めて
他に紫陽花はないのかな、他の花はないかな
って、仕事に行くには少し早い時間だったから探してみたんだ
早く着いてスマホをいじるより良いと思った
そうやっていつもと違うことをしてみたら
同じ毎日なんてないことがわかったんだ
今日、咲きかけの紫陽花は明日にはもっと咲いてるかもしれない
雨が降ったら水がついてキラキラしてもっと綺麗な紫陽花が見れる
花は毎日違う
その花を見るだけで私の毎日も変わっていくんだ
明日は何の花を見つけよう
明日の紫陽花はどれくらい咲いているんだろう
そうやってなんでもない毎日を新しい毎日に変えていける
なんて、明日は休みだ
