blackmii’s blog

気まぐれな22歳のブログです。ほとんどノンフィクションでお送りいたします。

人気物

どこへいくにも、誰かと出かけるにもいつも一緒

忘れたら絶対に取りに帰るし

無くしたら必死になって探す

少しでも時間があれば使って

時間がなくたってそのために時間を作るだろう

きっと家族より恋人よりも一緒にいて見つめ合って話して笑っている

誰からも愛される人気物、スマホ

 

それは時に、夢を叶えてくれたり

人と人を繋げたりしてくれる

そしてあなたを決して孤独にはしない

自己肯定感を高めてくれる時だってある

傷つくこともあるけれど

その傷を癒すことだってしてくれる

 

敵わない

機械に負けた

AIに人間が負ける時代が来るとはよく言うが

もう来ている

 

誰とどこへ行っても机の上にはスマホがあって

話してたって通知が来たらそっちに持って行かれて

やっと会えた限りある時間、その時間さえも

いつもいつでも一緒にいることができるそいつに奪われていく

 

声よりも文字が増え

笑顔も取られた

争いたくてもなす術がなくて

こうしてまた向き合う

 

誰かといる時くらいはその時間を大切にしたい

スマホは時計代わりになんてならない

時間以外のたくさんの情報を与えられ、その場の意識を取られる

 

カメラ、時計、電話、財布、SNS全てが一つになって

いつでもどこでも使えるようになって

なんて便利な世の中だ

現代に生まれてよかった

 

そうは思えないんだ

使いたい物じゃないものがある

余計なものがたくさんあるから

今、この大事な時間を無駄にしてしまう

会話、勉強、読書

もっと使うべき時間があるのに

その人気物は私にとっては邪魔物だ

なのに手放せずに

こうして今もここにいるから

怖い。

 

こんな物がなければ

繋がっていない人たちもたくさんいて

今の私だってなかったのだけれど

こんな物がなければ

もっと人との繋がりを大切にする人が増えていたと思うんだ

どうしようもないことを考えている。

人気物に勝てない私

 

そんな私でも唯一その劣等感から逃れられる時がある

それは車の中

私じゃない誰かが運転している時だ

運転は少なからず日常の中で私が1番人気物に勝てる時だと思う

私は運転手の目を奪わず、手を奪わずに会話ができる

運転手と一緒に道や行き先を考えることができる

私は優秀だ

だから私は1人の時以外はあまり運転しない

私が運転したら人気物に負ける

 

そんなしょうもない戦いをしてることに気付いたのはつい最近だった

 

人との時間を大切にしよう

 

こんなしょうもない戦いをするのは

私だけでいい