私はたくさんのことを知り始めた
そこで感じたのは恐怖だった
知らないことが多すぎたのだ
勉強好きな私なら喜ぶべきところなのだが
今回は違った
怖くなった
義務教育から高校にもいって学校で勉強した18年
一体そこで何を教えてくれたのか
今まで出会った先生を疑った
英語、国語、理科、社会、体育
うん教わった
少し覚えてるし役に立つこともあるよ
それでも日本のことは全然知らないんだ
22年間も生きているのに知らないんだ
怖い、こんなに知らない国で生きていることが怖い
こんなに知らない場所に大切な人がたくさんいる
私はその人たちを守れやしない
だって知らないんだから
何で学校で教えてくれなかったんだ
学校教育はどうなっているんだ
そんなこと言ってる暇はない
私は何も知らない
日本のことも世界のことも
知られないように教育されている
そう言う人もいる
例えそうだとしたら本当に怖いことで
何で何も疑わなかったんだろう
日本は医療が発達して平均寿命が伸びている先進国だ
そんな国に生まれてよかった
これが表向きで
なぜ医療が発展したか考えたこともなかった
それは癌が増えたからじゃないのか
じゃあ、何で癌が増えたんだろう
食生活だったり、環境が悪い方向に変化しているからじゃないのか
何でそうなったのか
それを食い止めることはできなかったのか
何でここまで考えられなかったんだろう
知らなきゃ
もっとたくさん知識をつけなきゃこの恐怖はなくならない
死にたいだなんて思ってられない
私が死んだら私の周りの人を守れない
こんな恐怖の中で生きることはとてもしんどい
だって今は何が正しいのかすらわからないんだ
でも怖いからって逃げて泣いてる暇はない
わからないからってそのままにしちゃいけない
泣きながら自分の目でみて耳で聞いて確かめて
知らないことが怖いなら知るしかないんだって
考えすぎる私の頭はまた私に試練を与えてきた
